近年、温室効果ガスを排出する企業や、企業に資金提供を行う金融機関が、気候変動問題をビジネスリスクとして捉え、対策を急ぎ始めてきています。
特に欧米では、石炭の温室効果への悪影響や採掘時に引き起こされる環境破壊、今後のCO2排出規制強化により化石燃料を使用できなくなるリスク(座礁資産リスク)を懸念して、特にCO2排出の多い石炭関連事業に関わる企業から投融資を引き揚げるダイベストメント(投資撤退)が盛んになってきています。
一方、日本では欧米の流れとは逆に、新たな石炭火力発電所の建設等、石炭関連事業への投融資は活況になってきています。今後、日本の金融機関がこの問題から目を背けたまま事業を営むことにリスクはないのでしょうか?
フェア・ファイナンス・ガイド・ジャパン(http://fairfinance.jp/)は銀行の「社会性」を格付けし、その結果をWebサイトで預金者にわかりやすく公開するとともに、気候変動に関する投融資方針や投融資の実態を明らかにしてきました(※)。
今回のセミナーでは、日本の金融機関に潜むリスクや、この影響をダイレクトに受ける現場の様子、欧米金融機関の最新動向などを、専門家の目から分かりやすくお伝えします。
ゲリラ豪雨、猛暑日など…気候変動問題が私たちの生活に与える影響が重みを増していく中、日本の金融機関が今後どのような方向に進むべきか、一緒に考えてみませんか?
※関連レポート
・気候変動実態ケース調査
・海外主要銀行の「石炭ダイベストメント方針」 調査レポート
【日時】2016年9月13日(火)19:00~21:00 (開場18:40~)
【会場】ソラシティ カンファレンスセンター テラスルーム
東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ
最寄駅:御茶ノ水駅、新御茶ノ水駅、淡路町駅、小川町駅 http://solacity.jp/cc/access/
【参加費】一般1,000円
A SEED JAPAN・JACSES・PARC会員及びマンスリーサポーター 無料
【定員】50人
【プログラム】
(1) オープニング
国際青年環境NGO A SEED JAPAN 事務局長 西島 香織 (予定)
(2) 企業が直面する気候変動リスク(情報開示の国際動向や訴訟リスク事例を中心に)
東北大学教授 明日香 壽川氏
(3) 国内で石炭火力発電を推進する行政・企業の動向とそれに対する市民活動の現状
気候ネットワーク東京事務所長 桃井 貴子氏
(4) 欧米の金融機関が認識する座礁資産リスクとダイベストメント(投資撤退)の最新動向
株式会社ニューラル 夫馬 賢治氏
(5) パネルディスカッション・質疑応答
コーディネーター:「環境・持続社会」研究センター(JACSES)田辺 有輝
(6) クロージング
【お申し込み方法】以下のサイトよりお申し込みください。
http://fairfinance.jp/news/2016/20160824/
【主催】国際青年環境NGO A SEED JAPAN
【協力】(特非)アジア太平洋資料センター(PARC)、(特非)「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
【お問い合わせ先】国際青年環境NGO A SEED JAPAN(担当:西島・田川)
〒110-0005東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル7F
TEL:03-5826-8737 Eメール:info@aseed.org
※本イベントは、株式会社ラッシュジャパン、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金、Swedish International Development Cooperation Agency (スウェーデン国際開発協力庁)からの助成を受けて開催いたします。