総合地球環境学研究所　「持続可能な食の消費と生産を実現するライフワールドの構築─食農体系の転換にむけて」（FEAST）プロジェクト

「持続可能な食の消費と生産を実現するライフワールドの構築─食農体系の転換にむけて」（FEAST）プロジェクトは、大学共同利用機関法人人間文化研究機構である総合地球環境学研究所にて、2016年に開始した5カ年の実践プロジェクトです。現代の食と農のシステムは、環境・経済・社会などの問題に直面し、その持続可能性は危ぶまれています。その中で、FEASTプロジェクトは、超学際的手法やアクション・リサーチ手法を用い、現在のシステムを再検討し、ポスト成長社会に適した地域の小規模なフードシステム、食がコモンズ化された食のライフワールド（生活圏）をめざし、その再構築に取り組んでいます。日本（京都府、秋田県、長野県）、タイ、ブータン、中国を主な研究拠点とし、食の生産と流通の構造の把握や、食と環境を結ぶアプリ「エコかな」やブランドの開発、地域の食の未来を構想するネットワーク（「食と農の未来会議」など）作りなどをとおして、持続可能な食と農の未来への転換経路を探求しています。また、市民と協働で望ましい食と農の未来像を描き、システム再構築の議論を開くことで、消費者が改めて自分自身を「市民」そして「食の共同生産者」であると考えられるような働きかけにも取り組んでいます。

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